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ハーブディレクトリー・インデックス 

 

ALOE VERA
英名 ALOE VERA  / 
日本名 アロエベラ
保湿効果に優れるアロエ アロエはアフリカ原産の植物。温度や水環境が過酷な地でも生育が可能です。それは葉の中にジェル状の保湿成分を蓄えているため。 化粧品にはこの保湿効果が利用されています。
CHAMOMILE
英名 CHAMOMILE  / 
日本名 カモミール、カミツレ
肌荒れを防ぐカモミール 白い花びらに黄色い中心部をもつ小さな花を咲かせるカモミールはお休み前のハーブとして人気が高く、よく知られているハーブの一つです。リンゴにも似たフルーティな香りをもちます。 肌荒れを防ぐ作用に優れた化粧品の有用な成分です。
CITRUS
英名 CITRUS /
日本名 シトラス、柑橘
フレッシュな香りのシトラス レモンやグレープフルーツ、オレンジなど、よく知られる柑橘系のフレッシュな香りは、多くの人に好まれ、リフレッシュしたいときなどによく使われ、気分をすっきりとさせてくれます。 嫌なにおいがするときのマスキング効果もあり、体臭が気になるときなどにも使われます 肌を清潔にしたり、引き締める効果のあるものが多くいため、化粧品にもよく配合されると同時に、デトックスにもかかせません。
CLARY SAGE
英名 CLARY SAGE /
日本名 クラリセージ、オニサルビア
クラリセージの学名はSalvia sclareaで、「salvia」はラテン語のsalvaroまたはsalveoを語源としており、"to save/救う"という意味です。かつて全てをいやすと評判を得たハーブであったためこの名がつきました。紀元前にはギリシアやローマで長寿のハーブとされ、ローマではメ神聖なハーブモと呼ばれていました。ギリシアではゼウスに、ローマではジュピターに捧げられたハーブでもあります。また、身体からも心からも悲しみを消し去るハーブとして、中国やインドから紅茶が伝えられる以前イギリスで飲まれていました。 クラリセージは深みと暖かさのあるスモーキーでハーバル調の香りを持ちます。人間関係や仕事のプレッシャーなどでストレスを強く感じていたり、自信を無くしてしていたり、疲れ切っているなど、心身両面 において人それぞれ異なる悩みを抱えることの多い現代社会の生活の中で、潜在意識の部分から深くリラックスしたいときに用いられる香りです 。
クラリセージのエッセンシャルオイルは花、葉を水蒸気蒸留法にて抽出します。このハーブの歴史は長く、様々な話は他のブログなどにお任せするとして、あまり紹介されていないものに、17世紀イギリスのハーブ療法家であるニコラス・カルペパー(Nicholas Culpepper)のレシピがあり、皮膚の感染症にクラリセージの葉を酢で煮たものにハチミツを加えたものが残っています。 クラリセージの主成分は 酢酸リナリル(Linalyl acetate)、リナロール(Linalol)、β‐Caryophylene、α‐terpineolなどが含まれます。 これらの主な作用は、酢酸リナリル(Linalyl acetate)では鎮痙作用、鎮静作用、抗真菌作用等、リナロール(Linalol)は鎮静作用、血圧降下作用、β‐Caryophyleneには女性のホルモンバランスの変化による不安に、α‐terpineolには血管収縮作用、収斂 作用、抗炎症作用、殺菌作用などがあります。 これらの他に微量成分ですがスクラレオール(Sclareol)を含みます。この成分はむくみの解消にはいいのですが、エストロゲン作用を有するため、クラリセージは妊娠中に使わないエッセンシャルオイルの一つとなっています。また、健康な方であっても長期的な使用には向かないものと言われています。
ELDER
英名 ELDER /
日本名 エルダー
イギリスの郊外に行くとあちこちに育っているエルダーはイギリス人に最も馴染みのあるハーブの一つです。 エルダーの花は体を暖めるためのハーブティとして、実はビタミンの補給のためにハーブティとしてよく飲まれています。 ハーブティだけでなく、エルダーの花をアルコール漬けにして作られるエルダフラワーのハーブエキスは肌荒れを防ぐために入浴剤の代わりに用いられたり、化粧品に配合されたりもします。
EUCALYPTUS
英名 EUCALYPTUS  / 日本名 ユーカリプタス
オーストラリア原産の常緑樹。成長が早い樹木の一つ。寒さに弱い一方、乾燥した土地でも育つことができます。種類が多く、600種位 あるうち、香料として使用されているのが20種程度。葉から精油が抽出されます。その中でも、ユーカリプタスとして一般 的に呼ばれるEucalyptus globulusが最もよく知られます。ユーカリプタスはのど飴によく使われるので馴染みがある香りで、暖かみがあり、ウッディな中にもカンファ(樟脳)のようなすっきりと強さのある香りです。 並んでよく使われるのが、ユーカリプタス シトリオドラE. citriodoraです。蚊帳を作るのに使われていた植物として知られるシトロネラ同様「シトロネラール」という成分を含み、レモンにも似たすっきりとした香りを持ちます。
抗菌作用から、カゼの時期にアロマランプで用いることによりカゼ予防にも役立ちます。また、清涼感のある香りの特長により集中力を高めるのにもいいですから、受験のシーズンには活躍するエッセンシャルオイルといえます。 注意として、ティトリーは小量であれば肌に直接使うこともできるのですが、ユーカリは同じフトモモ科の植物であっても使うことができません。 また、作用が強いことから、中毒症状を起こし健康に害を出すことがありますので、一度に多量 に使うことはなさらないで下さい。 また、アトピー性皮膚炎で使うこともあるのですが、ヒフの弱い方、敏感な方の場合、水泡を作ることがありますので、お使いになる前に医師などにご相談することをおススメします。
FRANKINCENSE
英名 FRANKINCENSE (OLIBANUM)  /
日本名 フランキンセンス、オリバナム、乳香
フランキンセンスはソマリアなど紅海沿岸の植物の生育には適さない非常に暑く乾燥した場所に育つ植物。古くから薫香として用いられてきました。香木や香り高い樹脂をたいて立ち上る煙は、人々の願いを神へ届けるとして、宗教儀式にも用いられてきました。フランキンセンスの歴史は、香料の中でも最も古く、紀元前4000年前には既に使われていたとされます。香木や香り高い樹脂をたいて立ち上る煙は、人々の願いを届けるとして神に捧げられてきました。今日でも、教会でフランキンセンスがたかれています。 古代エジプトでは肌トラブルや、また心を穏やかにし、眠りを誘うために用いられた香り「キフィ」にも使われていました。フランキンセンスの香りは、ストレスなどで浅くなりがちな呼吸を、肺の奥まで新鮮な空気が行き届く深い呼吸へと変え、心を落ちつかせ、瞑想状態へと導く助けとなりします。キフィにはこの作用が活かされていたのでしょう。古代エジプトでは、他にもスキンケア用にも用いており、ドライスキン、オイリースキンといった肌質別 に、ローズやシダーウッドなどとブレンドされ使われていたようです。また、中国の楊貴妃は、沈香やサンダルウッドを用い沈香亭を建てましたが、壁にはフランキンセンスなどを塗り込んだとされています。
作用としては、呼吸器の強壮作用、抗カタル作用、鎮痛作用、頭痛、生理痛、鎮静作用、収斂 作用、消毒作用、抗酸化作用、皮脂バランス作用、細胞成長促進作用、消化促進・健胃作用、利尿作用、子宮強壮作用、創傷治癒作用、リラックス作用などがあるとされています。 補足として、フランキンセンスはサンダルウッドと同じように、年月を経るに従って香りと質が向上する数少ないエッセンシャルオイル(精油)の一つになります。また、日本の正倉院に保存されています薫陸(くんろく)は、このフランキンセンスの樹脂の化石になります。
GINGER
英名 GINGER  /
日本名 ジンジャー、生姜
日本でも長く使われてきたジンジャー。料理にも、また、寒い時期には生姜湯として体を温めてくれるハーブです。何千年もの歴史をもつインド原産の植物で、世界各地で使われてきました。 イギリスでは、寒い時期にジンジャーのハーブティにハチミツとレモンを加えたものが飲まれます。また、乗り物に弱い人は、車に乗る前やリフレッシュにジンジャーティを好んで飲んでいます。 ハーブだけでなく、ジンジャーは精油としても使われます。ハーブ同様暖かみを感じる精油で、寒い時期のマッサージにはジンジャー入りのマッサージオイルがお勧めです。また外から帰ってきたときには、バーナーで焚く他、コップなどに42-43度程度のお湯を入れ、そこに1滴ジンジャーと2滴のフランキンセンスまたはシダーウッドの精油を落とし、ゆっくりと呼吸しながら、暖かみのある、スパイシーでウッディな香りを嗅ぐといった使い方もされます。
JUNIPER 英名
 JUNIPER  /
 日本名 ジュニパー、トショウジツ、西洋ネズ
ヨーロッパや北米、アジア北部などに育つ常緑樹。緑色の果 実をつけ、それが2〜3年かけて熟していき、やがて青みがかった黒色になります。ハーブティとして古くから飲まれていたジュニパー。飲むとトイレの回数が増えることから、もともと体をきれいにするために使われていました。この浄化作用に注目してオランダの医師が薬酒として作ったのが「ジン」。現在でもジンにはジュニパーが使われています。ちなみに、「ジン」はジュニパーのフランス名「ジュニエーブル/genevrier」と呼ばれていましたが、略されてこの名になりました。 とがった葉を持ち、ネズミを寄せ付けないことから和名で「ネズ」とも呼ばれています。 ジュニパーは化粧品の原料や、精油としても用いられます。収斂作用や、肌を清潔にする作用があり、毛穴のケアや皮脂分泌が過多になっているときには、フェイシャルスチームとして、体のデトックスには入浴やマッサージがお勧めです。
LAVENDER
英字名 LAVENDER / 日本名 ラベンダー / 和名 ラベンダー 
ラベンダーは、清潔感のある優しい香りを持ち、リラックスして過ごす時間や、眠りにつく前などによく使われる香りです。ラベンダーのハーブティも、なかなか寝付けないときや、ストレスを感じているときなどに好んで飲まれます。また、ラベンダーカラーとも呼ばれる、ラベンダーの花の薄い紫色は視覚からも気持ちを和らげてくれます。 優しく、柔らかいイメージを持つハーブですが、年間の日照時間が3000時間近く、夏場は気温が30度を超す地中海沿岸で、日射しを浴びて強く生きる植物です。 ラベンダーにはいくつか種がありますが、地中海原産の真性ラベンダーとも呼ばれるLavender angustifoliaは標高1000m以上の高地で育ちます。標高が高いと、紫外線が大気を通 過する距離が短くなるため、紫外線は強くなります。一般にUV指数は標高が1000m高くなると約10%増加するとされています。ラベンダーは日照の多い南仏でも、特に強い紫外線を浴びて育つ植物なのです。
NEROLI
英名 NEROLI  /
 日本名 ネロリ、オレンジフラワー
かつてペルシャやアラビアでは新婦が豊かさの象徴として身にまとったとされるネロリ。中世にはこの風習が十字軍により伝えられ、花嫁のブーケに使われるようになりました。ネロリの名は17世紀イタリアのネロラ公妃アンナマリアからくるものだとされています。彼女はこの香りを愛し、彼女の手袋、スカーフ、ショールなどにつけ、入浴にも用いていました。まわりの男性も女性もその香りに引き寄せられました。彼女の手袋はネロリの手袋として広く知られ、この香りはネロリと名付けられました。 ネロリは贅沢な香りだけでなく、肌に潤いを与えたり、キメを整える成分として化粧品にも配合されます。
※血小板凝集抑制作用がある成分としてジャスモン(ジャスミン、ペパーミント、ネロリ)、カルバクロール(バジル、ペパーミント)、オイゲノール(ゼラニウム、ジャスミン)などが知られています。血行促進作用に対して有効ですが、出血傾向のある方の使用は注意が必要です。 ネロリは柑橘系の植物から抽出されますがプチグレン 同様に光毒性はありませんから、日中でも安心して使うことができます。
PALMAROSA
英名 PALMAROSA  / 日本名 パルマローザ
抗菌力に優れるパルマローザ インドなどに生息するイネ科の植物。ローズにも似たフローラルな甘さを感じる香りを持ちます。
ROSE
英字名 ROSE /
 日本名 バラ / 和名 薔薇 
女性の美しさを引き出すローズ  女性を引きつけてやまない花。その芳しい香りと品のある姿。ひときわ美しい植物です。毎年品種改良され新しい花が誕生し続け、新しいローズが生まれているのは、多くの人から愛されている証でしょう。 その多くは観賞用のもので、香料に使われるのは、何千年も変ることなく使われてきた、ダマスクローズとセンチフォリアローズという、香りも花も美しいオールドローズです。ダマスクは、調香師が「非の打ちどころがない完璧な香り」と言うほど美しい香りを持ちます。一方多くの人がローズと聞いてイメージする香りを持つのがセンチフォリアです。 天候、土壌、湿度、気温などに左右され、ローズの栽培は難しいとされますが、その分、手をかけるほどに、よい香りを放ちます。花から贅沢な香りがするころ、収穫がおこなわれます。ローズは循環器系、消化器系、発熱、頭痛、女性生殖器系、肌のトラブル、また神経の強壮や気持ちの落ち込みなど古くから心身の健康のための薬草や香料としてもちいられてきたのです。かつて、ヨーロッパの貴族たちもローズを香水、ローズのお風呂、ローズの酒として愛用していました。お酒好きの彼らは、肝臓によいとされているローズを香りを楽しむだけでなく、薬としても使用していたようです。 また、ローズは肌への効能も高く、肌荒れや乾燥を防ぐなど、スキンケアには欠かせない植物なのです。一滴のオイルを抽出するのに、袋いっぱいの花びらが必要とされるローズオイルは大変貴重なもので、古代エジプトではクレオパトラも愛用していたといわれています。最近では、ローズの実から抽出したローズヒップシードオイルも美肌のためのオイルとして人気が高まっています。
このエッセンシャルオイルは、ラベンダーと同様に作用が穏やかなことから、小児に対するマッサージにも用いられます(乳幼児には用いないで下さい)。小児に対して用いることで、疳の虫にも効果 的とも言われています。 それともう一つ。 ローズ・オットーはイランイランと同様に催淫作用があるといわれています。
 ROSEMARY
英名 ROSEMARY  / 日本名 ローズマリー
紫外線に負けず育つローズマリー 小さな青紫〜紫色の花をつける常緑の低木。 ラベンダーやタイムなど同様、夏の日照時間が長く、陽射しの強い地中海原産の植物。強い紫外線と、乾燥から身を守り、強く生きています。南仏を訪れると、低木にこんもりと茂ったローズマリーを見かけます。 南仏でよく使われるハーブで、肉料理や、野菜料理には欠かさず使われています。 ローズマリーは、歴史の古いハーブで、料理用としてだけでなく、ハーブティや、スキンケアやヘアケアのためにも使われてきました。ローズマリーを配合した芳香水「ハンガリアンウォーター」を愛用していた老年のハンガリーの王妃は、そのおかげで隣国の若い王から求婚されたという伝説もあります。 強くフレッシュなハーバル調の香りを持つため、ハーブとして料理のにおい消しに使われる他、特有の忘れられない香りは、「記憶」や「思い出」の象徴とされ、シェイクスピアの作品の中にもたびたび登場します。現在でも、集中力して仕事や勉強をするとき、試験の前にもよく使われます。 ハーブティとしては、抗酸化作用のあるフラボノイドを含むので、ストレスを感じているときや、紫外線を浴びた後などに好んで飲まれます。更にすっきりとした香りもするので、特に仕事で疲れたとき、気持ちが落ち込んでいるときにお勧めです。
ベチバー (Vetiver) Vetiveria zizanoides イネ科 このエッセンシャルオイルは一度乾燥させた根を水蒸気蒸留することで得られるのですが、蒸留のプロセスは長く、18?24時間。また、採油率は1?1.5%と言われ、100kgのベチバーの根から葯1kgのエッセンシャルを得ることができます。 成分は、甘い芳香成分となるセスキテンペルの一つVetivelol(40%)、Isovalencenol(15‐24%)、β-Vetivone(10%)、その他として、Khusimol:鎮静効果 、α-Vetivone、フロフロール(Furfurol)このオイルのコハク色の元になっている成分で香りに苦みも与えてる、安息香酸(benzoic acid) :殺菌作用、抗真菌作用などがあります。 α‐Vetivoneは、グレープフルーツ特有の芳香物質であるノートカトンの異性体で、β-Vetivoneと共にベチバーの独特な香りを形作る芳香成分となります。 この植物は、現在エッセンシャルオイルより、次のような使用法に注目を浴びています。 ・土壌侵食予防 ・土地の水分保持 ・土壌汚染地域の土地改良 また、 ・防虫作用(特にゴキブリ、ダニ) ※Khusimolとvasopressin V1a receptorsに関する論文が1994年に出ています(今のところ追試実験はなされていないみたいですが)。 この実験はラットを用いたものなので、すぐにヒトに関するものとはいえませんが、バソプレッシンに関する薬物治療などを行っている方の使用は控えた方が良いかもしれません。
サクラ(Sakura)Prunus バラ科 日本には250種類ほどのさくらの固有種が存在します。その中でも人気のソメイヨシノは江戸時代末期に作られたもので、接ぎ木により増やされ、現在では日本のさくらの80%を占めるほどになっています。 このサクラは見て愛でるだけではなく、花の塩漬けは桜湯、葉の塩漬けは桜餅に使われ、また、樹皮は染料としても用いることができます。 樹皮は生薬としても用いることができ(桜皮:おうひ)、鎮咳、去痰作用があるとしています。この樹皮の成分のサクラニン(Sakuranin)は強い殺菌力と消炎作用を持ち、サクラネチン(Sakuranetin)は脂肪分化とグルコースの取り込みに促進により生体内の血糖値の安定に寄与する可能性 が指摘されています。
プチグレン(Petitgrain) Citrus aurantium ミカン科 プチグレンはビターオレンジの枝葉150kgを水蒸気蒸留することで約1kg得ることができます。この樹の花を水蒸気蒸留することでネロリを得ることができます。 ネロリと同じビターオレンジから抽出されることから、プチグレンはウッド系の香りの中にネロリに似たフローラル系の香りがします。また、柑橘系ながら、ネロリ同様に光毒性が無いため外出時にも使うことができます。 最も多い成分は、テルペン類のLinalyl Acetate(酢酸リナリル)、次いでスズランの香りのようなLinalol(リナロール)。また柑橘系特有のLimonene(リモネン)が含まれます。また、Geraniol(ゲラニオール)、Nerol(ネロール)、Geranyl Acetate(酢酸ゲラニル)は、バラのような香りを持つ成分のため、優美な香りを一層際立たせます。 成分のゲラニオールは防蚊剤の効果を持ち、酢酸リナリル、酢酸ゲラニルといったエステル類はリラックス作用としては働きます。
マヌカ (Manuka) Leptospermum scoparium フトモモ科 マヌカはニュージーランド原産の高さ3?4mの低木(15m程に成長することもある)で、エッセンシャルオイルは葉を水蒸気蒸留法にて抽出します。 胃潰瘍の原因にもなるピロリ菌の除菌に対して効果があると人気の出ているマヌカハニーは、この低木の咲かせる花から採れるものです。マヌカハニーについては マヌカハチミツ協会:Active Manuka Honey Association (AMHA) を参照してください。 マヌカの利用は古くニュージーランドのマオリ族は、伝統的にマヌカを薬草として使用しており、マヌカの葉を煎じたお茶は熱を下げ、風邪の症状を和らげるのに使い、調合した樹皮は鎮静剤の役目をし、葉をつぶして抗菌オイルを作りました。 マヌカオイルの主成分はレプトスペルモン:Leptospermone(殺菌作用、消化促進、鎮静作用、抗炎症作用)、カラメネン:Calamanene(メラニン生成抑制作用)、イソレプトスペルモン:Iso-Leptospermone(抗菌、抗真菌、抗炎症、抗ヒスタミン)等があり、その殺菌作用は黄色ブドウ球菌といったグラム陽性菌に対して選択的抗菌作用を持ちます。
カーネーション (carnation) Dianthus caryophyllus ナデシコ科 カーネーションと言えば母の日の贈り物でも有名で、日本には1645‐1648年頃に伝来した(地錦抄録)と言われています。また、カーネーションはキリストの最後を看取った聖母マリアが流した涙の跡に咲いた花という話があるだけではなく、イスラム教のモスクに描かれているアラベスク模様の中にも使用されていることから古今東西愛されている花といえるかもしれません。 エッセンシャルオイルは2500kgの花部から1kgを溶剤抽出により抽出することができます。なぜ溶剤抽出なのかというと、カーネーションの芳香成分は熱に弱いため水蒸気蒸留法は向かないものとされているからです。 このエッセンシャルオイルの成分はシトロネラール(抗炎症作用、鎮静作用、鎮痛作用、虫除け作用(昆虫忌避作用)、殺虫作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用)、オイゲノール(鎮静作用、鎮痙作用、局所麻酔作用、抗炎症作用)などが含まれますが、シトロネラールが含まれているため、皮膚刺激を感じる方もいますので注意が必要です。
マージョラム(marjoram)Origanum majorana シソ科 このマージョラムは「マヨル:より大きい」というラテン語が語源とされ、このより大きくするという意から転化し寿命を延ばす⇒長寿という意味があるとしており、古代ギリシアでは広い用途にマージョラムを愛用し、料理に使う香草や薬草として利用するだけではなく、幸せを願って贈る習慣があったともいいます。香りの特徴として、スパイシーさの中にほのかに甘さを感じさせ、不安やストレスを鎮めリラックスをさせることで、頭痛や不眠で悩んでいる方に効果 的とされています。また、血液循環の改善に効果的な事から、筋肉痛やリウマチ、関節痛、美容面 で用いるなら、足のむくみや眼の下にできるクマの改善などに用いることができますが、妊娠中の方は一般 的に使用は注意しましょうと言われています。
ベンゾイン(Benzoin) Styrax benzoin エゴノキ科 エッセンシャルオイルはこのベンゾインの樹脂を溶剤抽出法によって抽出されます。 ベンゾインのエッセンシャルオイル(精油)は、「安息香」の別名が示唆する通 り、安息と幸福をもたらすと言われています。特に悲しい出来事があったときや孤独や不安を感じたときに安息を与えてくれるといわれます
ライム(Lime) Citrus aurantifolia ミカン科 ライムのエッセンシャルオイルは果 皮を圧搾法か水蒸気蒸留法にて抽出され、圧搾法の場合、約200kgの果皮から1kgのエッセンシャルオイルが抽出されます。 この抽出法の違いは香りにも現れ、圧搾法の場合はフレッシュな香りがするのに対し水蒸気蒸留法の場合は軽い苦味とウッド系の香りが含まれます。 また、圧搾法にて抽出されたエッセンシャルオイルは変質がしやすいので、早めに(半年程度で)使い切ることをおススメいたします。 作用としては、食欲不振時や二日酔いの時の改善に、スキンケアの場合、肌の引き締めや、脂性肌の改善に、また、精神的に疲れているときや、リフレッシュしたい時にも有用かと思います。 ただ、マッサージオイルに使う場合、フクロマリンが含有しているために、光毒性を持っていますので使用後の紫外線には注意が必要です。
アンジェリカ(Angelica) Angelica archangelica セリ科 アンジェリカは欧州各地、北欧・東欧・シベリア及びグリーンランド等の湿原や、アルザス地方などの山地に自生する2年草の草丈1?2mの植物で、茎・根300kgから水蒸気蒸留法にて、約1kgのエッセンシャルオイルを摂ることができます。 エッセンシャルオイルには、アンゲリカラクトン、アンゲリシン、アンゲリカ酸、ベルガプテンや、その他としてビタミンB群(葉酸、ビタミンB12ほか)を含みむことから、消化、内分泌系の調整、強壮作用、鎮痙、利尿・発汗作用、去痰作用などが知られています。 また、ホルモン分泌の調整作用により、更年期障害、月経前症候群などの婦人病に伴う冷え症、のぼせ、貧血症などに効果 がるといわれ、「女性のための朝鮮人参」とも呼ばれていますが、内分泌系の調整、特に女性ホルモンの分泌に影響することから、妊娠時の使用には注意が必要になります。 その他として、免疫力強化や気管支炎などの改善にも用いられており、また、茎・根・葉によるハーブティがアルコール依存症の改善に使用されることがあるそうです。
コリアンダー(Coriander) Coriandrum sativum セリ科 リアンダーの生葉には、独特の香りの主成分であるカプリアルデヒドが含まれていますが、この成分は熟した実には含まれないので、その実から作られる精油にも含まれることはありませんから安心してお使いいただけるかと思います。 作用として駆虫作用、健胃作用、刺激作用、鎮痛・鎮静作用があり、消化困難、食欲不振神経疲労、偏頭痛に効果 があるといわれています。 また、種子に軽い麻酔作用があることから催淫作用があるといわれていたこともあり、アラビアンナイトでも媚薬として紹介されています。
マンダリン(Mandarin) Citrus reticulata ミカン科 よくマンダリンのエッセンシャルオイルに、「マンダリン・グリーン」と「マンダリン・レッド」がありますが、これは、マンダリンのシーズン前半に取れた果 実から抽出したものを「グリーン」、シーズン後半のものを「レッド」と分類し、芳香はグリーンはマイルドで、レッドは少し強めになります。 作用は穏やかで、幼い子供や高齢者の方にも安心して使うことができるものといわれており、食欲不振や、昂った気持ちを抑えるときなどに使われます。また、利尿作用や皮膚の滑らかさを出すのにも用い、妊娠線予防にもよい精油と言われています。(但し、3才未満のお子様にはマッサージは控えてください。) また、マンダリンは柑橘系果実の果皮より抽出されるものですが光毒性はありません(文献により光毒性があるというものもありますので、皮膚に対して用いた場合は8時間ほど日光に当たらないようにしたほうが無難かもしれません)。
ベルガモット(Bergamot) Citrus bergamia  ミカン科 名称の由来は、アルプス山麓にあるロンバーディ地方のイタリアの小都市、ベルガモに由来するという説と、形状を現すトルコ語の「梨の王」を意味する「Beg-ar mu di」が由来という話があります。 ベルガモットは、爽やかなシトラス(柑橘系)の香りで、その香りの中にフローラルの香りを含みます。そのため、すがすがしい中にもやさしい温かみのある香りが感じられ、その効果 として、脂性肌の改善や、沈んだ気持ちの改善に効果的といわれています。 ベルガモットにはフクロマリンという物質が含まれています。このフクロマリンという物質は光毒性があるために、使用後8時間は紫外線に当たらないように気をつけてください。 紫外線に当たることで柑橘系の精油に含まれるレモネンと同じようにシミの原因になります。マッサージオイルとしてご使用になう場合にはベルガモットFCF(フロクマリンフリー)の使用をお勧めします。
ティートゥリー(Tea-tree)  Melaleuca alternifolia ラベンダーと同様に直接肌に使うことができる数少ないエッセンシャルオイルですが、粘膜部には用いないでください。また、敏感肌の方や子供には注意してお使いください。 また、ティートゥリーには、優れた殺菌、抗菌作用があることから風邪の流行る季節にはアロマランプに用いると風邪予防にいいでしょう。 この他に、デオドラント効果を期待して霧吹きに入れた水50mlに10?20滴をよく混ぜてから室内にスプレーすることで、嫌なにおいを消してくれるだけではなく部屋の空気をすがすがしくしてくれます。 また、洗濯の際に用いることで、服に匂いがつきにくいという効果も期待できるので、3?7滴ほどを洗剤と一緒に入れてお使いください。体臭が気になるという方であれば、お風呂に5滴ほど混ぜてお使いいただくとよい効果 が期待できるでしょう。 さらに、このエッセンシャルオイル
サイプレス(イタリアイトスギ)Cupressus sempervirens サイプレスのエッセンシャルオイル(精油)は、檜(ヒノキ)と近縁種で、香りも近いことから、日本人にとってはなじみ易い香りになります。 作用として、のどの痛み・咳をやわらげ、鎮咳効果もあるといわれます。また、女性の性周期を安定させ、体液バランスの改善にも使われることから、セルライトケアにも用いられます。精神的には、心を落ち着かせ、安定させてくれる作用があります。 このほかデオドラント効果があることから、サイプレスは汗の臭いに対して最も便利な精油です。 さらに、シックハウス症候群に効果的という話もあり、建材に混ぜてシックハウス症候群にどのように影響するのかという研究もなされているそうです。
セージ(Sage) Salvia officinalis セージは刺激の強いエッセンシャルオイルですから、ごく少量 づつ注意して使用することが必要です。肌には合わないのでオイルマッサージに使用しません。また、セージには母乳分泌抑制効果 があるとされるので乳児の断乳時期に用いるとバストの張りの改善に効果的ですが、子宮の収縮作用があるハーブと言われているため妊娠中の方は長期に用いたり多量 に用いないようにしましょう。 一般にアロマランプなどにて使用する場合は、精神的な疲れや悲哀感を和らげてくれます。また、集中力を高めるために用いるのも良いでしょう。
カルダモン(和名:小荳蒄ショウズク〉Cardamom 香りはスパイス系で強いものになり、若干レモンの香りを感じます。「香りの王様」や「スパイスの女王」ともいわれ、サフラン、バニラに次ぎ人気が高い。 作用のは次のようなものがあります。 呼吸器系への作用 咳、気管支炎など、肺の感染症一般 を緩和するそうです。 消化器系への作用 胃腸のけいれん、胸焼け、吐き気、消化不良、下痢、大腸の寄生虫、拒食症などに広く使われます。また、料理のスパイスとして使う場合は体を冷やす作用から夏場の料理によく合います。 神経・心への作用 精神的な疲労、緊張緩和に効果的です。加温作用のある精油で、気持ちをリフレッシュ、高揚させる働きがあるといいます。また、高揚させる作用が催淫作用として使われることがあります。 禁忌: 敏感肌の方は刺激が強いために皮膚症状が出ることがありますのでご注意ください。
サンダルウッド(和名:白檀ビャクダン) 主成分のサンタロールは心臓強壮作用や血行促進作用、利尿作用があり、また精神的緊張を鎮めたいときにも効果 的で、ラベンダーとの相性もいいことから、ブレンドして使われることもあります。 更に、このエッセンシャルオイルは刺激が少なく大変穏やかな性質のオイルで、また、殺菌作用などもあることから、乾燥肌にも脂性肌のケア以外にニキビケアとして使用することができます。
ペパーミント(ミドリハッカ) パーミントの香りは、眠気を覚まして、意識をはっきりさせたい時やリラックスしたい時に有用です。 また、胃腸器官の不調や乗り物酔いに効果があるといわれています。 このペパーミントのエッセンシャルオイルをマッサージに使用する際には、肌に対する刺激がやや強いため、濃度を0.5%程度以下にての使用をお願いします。敏感肌の方は、目立たない場所で一度使用してからお使いになることをすすめます。 また、母乳の分泌を抑えるので授乳している方は使用なさらない方がいいでしょう。吸入する際には、目に入りますと炎症を起こすことがありますので目を瞑った状態でお使い下さい。
ゼラニウム(ペラルゴニウム(ニオイテンジクアオイ)) ゼラニウムの持つ作用として皮脂のバランスを改善するといわれ、肌のトラブルを持つ方におススメです。 また、婦人科系のアンバランスさの改善、特に月経のバランスや更年期障害の軽減にいいといわれています。その他として防虫効果 を持つことから、シトロネラやレモングラスと同様に虫除けにも使えるエッセンシャルオイル(精油)になります。 注意として、妊娠中の使用は控えていただいています、また、敏感肌の方は使用の前にパッチテストを行ってから使うようにしてください。
イランイラン(Ylang Ylang) イランイランは同じ原料を数回に渡って繰り返し蒸留する「分留」という方法で生産されますが、最も品質の良い精油は、その第1回目の蒸留で得られるもので、「イランイラン・エクストラ」と呼ばれます。 イランイランの香りには、ローズ・オットーと同じく古くから催淫作用があるとされてきました。インドネシアでは、結婚式を挙げたばかりの夫婦のベッドにイランイランの花を撒いておくという習慣が現在でも続いています。 イランイランのエッセンシャルオイルの効能は緊張や疲れをほぐしてリラックスさせてくれる働きがあります。また、肌のトラブルに使うこともあります。ただ、香りが際立つため、小量 ずつ使うのがよいでしょう。
グレープフルーツ ( grapefruit)Citrus paradisi ミカン科 嫌な香りを抑える消臭(デオドラント)効果 にも優れ、抗菌効果もあることから汗や体臭対策にも効果的なエッセンシャルオイル(精油)です。 アロマバスや足浴(フットバス)、スプレーでの使用もお勧めです。成分に対する研究が進んだ近年では、グレープフルーツの皮に含まれる苦味成分が、ダイエットにいいと注目を集めており、スリムな身体を保ちたい女性の間でも人気が出ているエッセンシャルオイル(精油)です。 サイプレス、ジュニパーベリー等と同様、キャリアオイルに混ぜ脚や腕のマッサージに使うことができます。また、お酒を飲みすぎた後に芳香浴やアロマバスで使うと、爽やかな香りで気分をすっきりさせてくれますが、柑橘系にはフクロマリンという光毒性を持つ物質が含まれていて、柑橘系の種類によっては紫外線に当たるとシミの原因になりますので、使用した後は8時間ほど、日光に当たるのは避けてください。
   
   
   
   
   
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